レンタルサーバーを選ぶ大きなポイントに、WordPress表示高速化ができているかが今は大きく重要視されています。
WordPressは簡単な操作で、プロ並みのサイトが作れる事から、とても人気があります。
特にWordPressのバージョンが 5.5.1から、googleがサイト情報を見に来る時に必要なxml形式のサイトマップを自動で出すようになりました。
これまでは、わざわざプラグインを入れていましたがそれも必要ありません。
WordPress自体もサイト表示とgoogleへの認識の速さを追求していろんな工夫が加えられています。
更にサイトの表示高速化を支援するプラグインも多く存在しています。
ですが、プラグインはテンプレートや他のプラグインとの相性によって、かえって表示が遅くなる事も多々あります。
最悪の場合には、WordPressのダッシュボードに入れない何て事になる場合もあります。
そのような危険を避けるためには、WordPressに頼らずレンタルサーバー自体が表示速度を早くしてくれる仕組みが有効です。
そこで現在のレンタルサーバーがどのような対策を行っているのか詳しく解説します。
HTTP/2 HTTP/3
HTTP/2 HTTP/3は、そもそも何の事を言っているのか知りませんと話しが進みませんので、まずはご説明をしていきます。
HTTP/2 HTTP/3とは
これは今あなたがこのサイトを見ているフラウザと、このサイトのデーターが入っているサーバーとの通信のルールを意味しています。
例えば、あなたがChromeでこのサイトを見ているとしますと、私が使用しているレンタルサーバーはエックスサーバーですので
「Chrome ⇔ エックスサーバー」の間を繋げているルールと言う事になります。
2015年にHTTP/2がリリースされて、その後多くのブラウザがHTTP/2に対応するようになりました。
それまでは、HTTP/1.1が使用されていてブラウザが1つのリクエストを出すと、サーバーが1つのリクエストに対応するという仕組みでした。
ですが、1対1だけの対応では大きなサイトになりますとそこかで大きなデータのリクエストがあると、そこで停滞してしまいます。
次のリクエストをしても、1つしか対応できませんのでそれが終わるまでブラウザは表示をできない事になっていました。
ですが、最近は動画などの大きなデーターを扱うサイトが多くなったのでそれでは役に立たないという考えから、一度に数個のリクエストを受ける事ができるHTTP/2になりました。
現在はほとんどがHTTP/2でのやり取りをしています。
ですが、このHTTP/2通信を使うには、サイトがSSLに対応していませんと使えません。
最近のサイトは、googleの方針のありほとんどのサイトがSSL化していますので、この恩恵を受けています。
もっと詳しく内容を知りたい方は、サクラナレッジで丁寧に説明をしていますのでそちらを参考にしてください。
HTTP/3は2020年にリリースされ、基本はgoogleが作った通信方法を利用してます。
HTTP/2にくらべると更に多くのリクエストに対応できる仕組みになっています。
HTTP/3もサイトが常時SSL化されている事が条件ですので、またSSL化していないサイトは早期にSSL化をする事をお勧めします。
HTTP/3への対応は、レンタルサーバー側で行われるますので、サイト管理者が何もする必要はありません。
ですが、サーバーがLiteSpeedの有料版を使用していませんとNginxやApacheでは対応できません。
まだ対応しているレンタルサーバーは少ないのですが、いずれ移行する事は間違いありません。
LiteSpeed nginx Apache
「LiteSpeed nginx Apache」とは、サーバー側で使用するソフトで、昔は全部Apacheでした。
ですが、最近になりLiteSpeed nginxを使用するレンタルサーバーが出てきています。
実際に、この3つのソフトの速さを計測してみますと、下記のようなグラフになります。
青-LiteSpeed 緑-nginx 赤-Apache
一目瞭然で、LiteSpeed>nginx>Apacheといった速さになります。
これを見ますと、今からレンタルサーバーの契約をする予定の人は、「LiteSpeed又はnginx」を使用しているサーバーと契約した方がいいですね。
当サイトでご紹介しているサーバーは、Apacheを利用しているものはありませんので安心して下さい。
ここまでで、最高に早いと思われる「LiteSpeed+HTTP/3」に対応しているサーバーは、「カラフルボックス」になります。
カラフルボックスは、アダルトサイトにも対応していますので動画が多いためこのような使用を早くから使用している模様です。
ですが、ChromeやFirefoxがテスト段階での対応をしていますが、HTTP/3は今だ発展途上のテクノロジーですので、まだ意識する必要はありません。
NVMe
NVMeは「Non-Volatile Memory Express」の略称で、SSDの高速化に対応した「次世代の接続規格」と言われています。
フラッシュメモリーがUSB経由で手軽に使われるようになり、PCのストレージもHDD(ハードディスク)からSSDに変換されるようになりました。
ですが、これまでのHDDで使用していた接続方法AHCI(HDDを前提に規格された接続規格であるSATAに最適化された接続規格)をそのまま利用する方法がとられました。
私のPCも全てSSDですが、接続しているのは以前HDDが接続されていたSATAをそのまま利用しています。
そもそもHDD用の企画ですので、SSDには合っていない事は明らかです。
そこでSSDに対応して出てきた接続規格が、NVMeとなっています。
NVMeでSSDを接続しますと、性能を最大限に使う事ができます。
SATA3を利用してSSDを繋いだ場合とNVMeにてSSDを接続した場合には、通信速度が倍以上早くなります。
NVMe SSDは処理速度はものすごく早くなるのですが、その分熱問題が出てきています。
しっかりとクーラーをつけませんと熱暴走をしてしまうのが現状の問題です。
いづれにしても、まだ発展途中の接続規格で現状使用しているPCのほとんどが、NVMe対応の接続端子を持っていません。
ですので、今後新しいPCに買い替える時にNVMe SSDを使うようにしましょう。
現状のNVMe SSDを使用しているレンタルサーバーは、「エックスサーバー」のみになります。
市販のNVMe SSDは下記のようにM.2スロットルと言う接続部分がCPUの基盤上に設置されています。
大きさはチューインガム1枚ぐらいの大きさになります。
各種アクセラレーター
エックスサーバーでは、Xアクセラレータと呼んでいてサイト表示の高速化システムです。
現状はXアクセラレータ Ver.1からXアクセラレータ Ver.2に変更になり、WordPressには欠かせないPHPを20倍WordPressを10倍の速度で表示しています。
ロリポップ!アクセラレータという物もロリポップから出ていて、一旦WordPressで作ったサイトデーターをキャッシュサーバーに記憶させます。
再度アクセスがあった場合には、キャッシュからデーターを呼び出し、WordPressを24倍高速化できたとの結果が公表されています。
このようにレンタルサーバー独自のアクセラレーターが用意されていますので、その点も良く見てレンタルサーバーを決める要素にしましょう。
サーバーのCPU性能
サーバーの心臓部であるCPUのスぺックも見逃してはいけません。
エックスサーバーでは、最新のCPU(AMD社の第2世代「EPYC」プロセッサー(コードネーム「Rome」)48コアCPU&512GBメモリを使用してます。
カラフルボックスが、「Intel Xeon 40コア80スレッド512GBメモリ」です。
他のレンタルサーバーはCPUの情報に関しては非公開になっています。
サーバーのCPUをわざわざ公開するのは、他のレンタルサーバーよりも確実の性能の良いCPUを利用しているという意味です。
その意味でも「エックスサーバー」はおすすめのサーバー1位となっています。